はじめに
2026年2月現在、Shopifyを基盤とした某アパレルECサイトの運用に携わり、広告管理・CRM設計・サイト改善まで一貫して担当しています。
月100時間前後の稼働の中で、限られたリソースでも成果を出せる仕組みづくりを意識しています。今回、Shopifyのメルマガ配信定番アプリである、MailchimpからOmnisendへの移行を実施しました。
本記事では、そのプロセスをシリーズ形式でまとめていきます。
第1回は「移行前の事前整理」についてです。
<サイトの傾向>
・リピーター率が高い(7割以上)
・ユーザーの購買パターンが明確である
・メルマガ購読者数は3,000人程度
現在の仕事の状況
担当している業務:
- Shopify月次分析
- Google広告・Meta広告の管理(広告費10万円以下の予算)
- 定期メルマガ配信(配信対象者を分けて、合計月に20~30通ほど)
- 自動配信フロー改善
- コンバージョン導線設計
売上の多くを既存顧客が占めているため、顧客管理の質が売上安定性に直結する環境です。
メルマガ経由売上は全体売上の月平均15%、繁忙期には20%を占めています。
その中で、メール基盤の見直しが必要になりました。
なぜMailchimpからOmnisendへ移行することにしたのか
課題として感じていたこと:
- Shopifyイベント連携の制限
- セグメント管理の煩雑化(Mailchimpはセグメント設定が複雑)
- コンタクト数増加によるコストの増大(アプリの月額はコンタクト数増加により値上がりする)
- 将来的なSMS活用の拡張性
単なるツール変更ではなく、CRM基盤の再設計として移行を決断しました。
フェーズ1:移行前の事前整理
1. コンタクト状況の把握
確認項目:
- 総コンタクト数
- Subscribed数
- Unsubscribed数
- Cleaned(Hard Bounce)数
- 過去12ヶ月アクティブユーザー数
- 月間配信通数
目的:
「今、本当に価値のあるリストはどれだけか」を把握すること。
2. 稼働中フローの棚卸し
洗い出した項目:
- Welcomeフロー
- カゴ落ちメール
- 購入後フォロー
- 誕生日配信
- 特定セグメント向け配信
各フローについて記録:
- トリガー条件
- 分岐ロジック
- 遅延時間
- メール内容
3. 移行対象リストの選別
移行対象:
- 明確なオプトイン保持者
- Subscribedのみ
- 過去12ヶ月以内アクティブ顧客
移行対象外:
- Unsubscribed
- Cleaned
- 長期非アクティブ
理由:
- 不要課金防止
- 到達率維持
- スパムリスク回避
フェーズ1で感じたこと
ツール移行は単なる技術作業ではなく、顧客資産の再定義。
- 誰を育てるのか。
- 誰に届けるのか。
- 誰にもう送らないのか。
この整理こそが、CRM設計の本質でした。
次回は、フェーズ2にてOmnisendのセットアップについて記録します。

